女性には『月経』はつきものとはいえ、初経から閉経までの約40年間は大変だと思います。男性には分からない苦労があるのです。中でも月経に伴ってあらわれてくるのが、下腹部痛、腰痛などの『月経困難症』です。
『月経痛』は、月経血が排出されるときに月経血中に含まれるプロスタグランディンE2、E2αの含有量が多いと強い子宮収縮を起こし、それを痛みとして感じるために生じると推定されています。
多くは下腹部痛ですが、腰痛や頭痛、吐き気や嘔吐などの症状を引き起こす方もいるようです。
原因としては以上の場合以外に、子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的疾患も疑われます。まずは婦人科の専門医を受診し、隠れた病気がないか調べるようにしましょう。
月経痛の治療としては、『体性ー内臓反射理論』に基づいた治療を行ないます。子宮や卵巣に関連している部位が、腰部、仙骨部周囲に存在しているので、まずはしっかりと触診して反応部位を探していきます。そして、その反応部位を中心に『はり』をしていきます。
『はり』だけでなく『赤外線』や『ホットパック』を使用して反応部位を治療します。自律神経の調整と、血流の改善を促していきます。
目指す効果としては、子宮筋の過度な収縮を抑えていくことで、『月経痛』をやわらげていくとともに、卵巣に働きかけることで卵巣から分泌されるホルモンバランスの調整作用によって体調を整えていくことを目標にします。
治療回数、治療頻度については個人差があります。数回で改善してしまう方や、なかなか手ごわい症状の方もいらっしゃいます。その方の症状や生活環境によって効果もさまざまですから、しっかりと相談した上で治療を続けていただきたいと思います。
当院では、『月経痛』が改善してもしばらくは様子をみて治療していきます。元の痛みが出現しないようにメンテナンスをしていきます。
何かご不明な点がありましたら当院にご相談下さい。
はしもと鍼灸院『ストレス』『疲労』『美容』対策室
℡048-257-2249