震災後から、心療内科に通う患者さんが増加しています。
うつ病は、外界から入ってきた情報を神経から神経へと伝達している『神経伝達物質』の働きが低下するために起こる。と考えられています。『抗うつ薬』にはこの神経伝達物質の働きを高めて抑うつ気分や意欲の低下を改善する作用があるのです。
現在日本で主に用いられているのは、『三環系抗うつ薬』『四環系抗うつ薬』『SSRI』の3種類です。これらの薬はいずれも抗うつ効果が高く、医師は患者さんの病状、体調などを考慮して薬を選択しています。
薬の服用によって、副作用などが出現することがあります。この副作用があるために途中で服用をやめてしまう人がいるようです。途中で服用をやめてしまうと治療が進まないばかりか、病状がかえって悪化してしまう危険性もあります。医師の指示通りに服用していきましょう。
『抗うつ薬』は血液中の濃度がある一定以上にならないと効果がでません。それには薬を飲み始めてから2週間ぐらいかかります。飲んでも効かないといって勝手に薬の服用をやめたりしないでください。ただし、2週間以上経過しても、全く効果を感じないのも問題ですので、しっかりと専門医に相談して下さい。
ここでのキーワードは『自己判断はせず、専門医に相談!!』です。